COAsビジョン2024 -若者の希望と大人の愛-

COAsビジョン2024

本日2024年5月3日、一般社団法人COAsは、今後の活動および事業の方針となる『COAsビジョン2024』を発表いたします。

私たちは、2021年に若者を中心とした団体として創設して以来、応援してくださる多くの大人の方々にご協力いただける、恵まれた環境で活動してきました。その経験は、私たち若者に社会の温かさを実感させるとともに、活動のモチベーションとなる自信へと繋がってきました。

ただ、同時にこの間、若者を中心とした活動だからこそ、強く危機感を抱いている社会の問題があります。

それは、「若者を利用する大人の存在」です。

具体的には、マルチ商法など明らかに不届きな手法から、あたかも若者が自ら意思決定をしたかのように思いこませて、自身のビジネスに巻き込み、利用し尽くし、最終的に見捨てるといったような、複雑な手法のものまで多様にあります。

実際に私たちが利用されてしまった経験があるわけではないものの、活動をともにする団体やよく知る活動的な学生が巻き込まれている事例が多数あることに、私たちは強い危機感を覚えています。

そのため弊団体は、COAsビジョン2024において、若者と大人がパートナーとして対等で適切であると言える関係性を定めることといたしました。そして、活動および事業において、多世代が協同していく未来を歩んでいく所存です。


目次

1. パートナーシップ制度を本格導入いたします

2. 活動・事業領域を『若者の人財開発』に拡大いたします

3. 活動と事業のハイブリッド型NPOを目指します

1. パートナーシップ制度を本格導入いたします

一般社団法人COAsは、かねてより検討を進めてきた多様な個人や組織とのパートナーシップ連携を制度化し、本格的に導入いたします。

①『パートナー(協同会員)』制度の拡充と拡大
初めに、2期目から改訂いたしました個人の継続寄付者様向けの会員区分である『パートナー(協同会員)』制度を拡充いたします。具体的には、
・ “月間活動レポート” をパートナー向けに配信いたします。
・活動する若者がパートナーと交流したり、アイデアを交換する場 “パートナーズ・ミートアップ” を定期的に開催いたします。
また、上記に加え、弊団体が運営するMANABIYAとCatCareerの各コミュニティにて、パートナーとの連携を探求し続けます。
次に、制度の拡充とともに、現在5名であるパートナー数の拡大に注力いたします。拡大の方針の背景にあるのは、ひとえに若者と大人が対等に信頼し合い、協同できるような関係を、社会に広めていきたいという想いです。私たちが考える若者と大人のパートナーとしての関係性とは、「希望と愛を贈り合う関係」です。若者は大人に「希望」を、大人は若者に「愛」を贈ります。そして、それぞれ贈り先で、若者から贈られた希望が大人にとって「エネルギー」として受け取られ、大人から贈られた愛が若者にとって「チャンス」として活かされるのです。それらを糧にお互いが1つの活動(弊団体では人財開発とコミュニティ開発)に挑戦したり、協同したりすることによって、私たちがビジョンとして掲げる世界観が実現されていきます。この関係性は、何か既存の論理を参考にして考え出されたというより、経験に基づく感覚に近いです。例えば、私たちは多くの大人から寄付という形で愛を贈られ、それが活動のチャンスに繋がってきました。その中で印象的なことは、寄付してくださった方々に、「なぜ寄付してくださるんですか?」とお伺いすると、「若者を応援しているとこっちが元気になるんだよ!」といったお返事をいつもいただくことが多々あることです。こっちが寄付を頂いているのに変な話だなぁと思っていましたが、よくよく考えてみると、団体に新入生が入ってきてくれると、私たちの方がやる気になることと近いのかなと思い至りました。私たちが新入生に感じる可能性や希望のようなものを、大人は私たちに対して抱いており、それが結果的にエネルギーや生きがいとして感じられているのかなと考えるようになったのです。

前述した通り、一部ではありますが、活動的で希望をもった若者を惑わす環境が今の社会にはあります。そのような環境を一挙に根絶するような大きなパワーはありません。しかしながら、微力だったとしても、温かく対等な関係性でもって若者を応援する大人の存在を、私たちから社会全体に広げるべく、パートナー数の拡大に努めて参ります。
毎月1口(=¥1,000)からの継続寄付でパートナーになることができます。ぜひご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

パートナーをご検討いただける方はこちらから継続寄付をご登録いただけます!

②『パートナー企業会員』および『パートナー団体』制度の創設
私たちは理念を共有しあう企業やNPO、行政の方々とセクターにとらわれずパートナーシップ連携を広げます。そのため、連携するセクターによってそれぞれ制度を設計しております。
ビジネスセクターで活躍される企業向けには、特別の会員区分 “パートナー企業会員” を設け、協業なども視野にカスタムメイドで各企業と連携を図ります。
また、非営利セクターのNPOや公益団体向けには、広報・人財・協業の区分でパートナーシップ連携を締結し、会員ではない対等な関係である “パートナー団体” として連携いたします。
加えて、公共セクターである行政の方々とは、パートナーシップ連携協定を締結できるような体制を整えていきたいと考えております。
ご関係者の皆様にはぜひご検討いただけますと幸いです。お気軽にお問い合わせのほどお待ちしております。

パートナーシップ連携にご関心ある企業や団体のご担当者様はお問い合わせフォームまでご連絡をお願いいたします!

2. 活動・事業領域を『若者の人財開発』に拡大いたします

一般社団法人COAsは、活動・事業領域を2期後期(2024年7月以降)から現在のコミュニティ開発(拠点づくり)に加え、若者の人財開発(人づくり)へ拡大いたします。

拡大の背景には、主に大きく2つあります。
1つは、前述いたしました若者の健全な成長の機会を阻害するような環境が存在してしまっている社会で、若者ひとりひとりに向き合い、ともに悩んでくれる人がいる環境を本気で実現するためです。
もう1つは、私たち自身が若者を中心とした団体である以上、これから初期のメンバーが大人になった先でも若者の力が発揮される団体であり、それを支える構造を団体内につくりたいと考えたからです。まだまだ旗揚げの段階で未知数なことしかありませんが、引き続き温かく関わっていただけますと幸いです。また、弊団体の人財に関する方針の詳細は『人財ビジョン』として明日4日にリリースいたしますので、そちらもご確認のほどよろしくお願いいたします!

3. 活動と事業のハイブリッド型NPOを目指します

一般社団法人COAsは、来期(2025年)から7期(2029年)までに活動と事業のハイブリッドで10名程度の雇用を生むNPOを目指します。

昨年に法人として登記し、事業化に本腰を入れるようになって以降、「仕事として継続できる組織体制づくり」は目下の課題となっておりました。悩む日々で、就職してボランティアで続ける選択肢や完全な寄付型NPOに移行する選択肢もありました。
その中で、私たちの理念や活動・事業領域に合致した選択は「寄付を主軸とした非営利活動で実験的に挑戦し、事業収入を主軸とした収益事業で社会に実装することを仕事にする」ことだと考えました。つまり、「非営利活動=マネタイズは困難だが理念の実現に必要なこと」であり、「収益事業=非営利活動で培ったナレッジや資源を社会に実装し対価を頂くこと」と定め、ハイブリッドなNPOを目指して参ります。また、このような組織を目指す上で、来期から役員の拡充新たな活動拠点の展開なども予定しておりますので、引き続き弊団体にご注目いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします!


最後に、まだまだ絵空事の域を越えない内容もありますが、これからもCOAsは、すべての人がありたいように生きられる世界の実現を唯一の存在意義として志し、邁進してまいります。ただ、同時にこの世界観は私たちだけで実現できるものではありません。そのため、より多くの方々と立場を越えた協力関係を築いて参ります。引き続き私たち一般社団法人COAsを何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人COAs 代表理事 高木裕人